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え?あっち?
“あっち”に行きたそうにする鈴の子。
それ見たおまるが言いました。
丸「これでしまいですから、出てもかまいません」
それではちょっと退席しますと、俺はその部屋から出て、“あっち”へ行ってみたらだ。
『あー』
“おいでおいで~”
背後を見たら、典子さんがいました。
あぁ、なるほど。
俺「もういいんですか?」
と聞けば。
こっちに一礼だけして、玄関の方に消えていきました。
自分の足で、自分の意志で、やっとこの家を出て行った典子さん。
鈴の子は“出るとこあっちよ”と、伝えてたみたいです。
見送りに部屋から出てきた、おまる、リン君、みどり。
み「お父ちゃん、知ってたのね?」
丸「細かいことは今知りましたがね」
リ「それで、ご家族様にはどう説明されますか?」
み「それなのよね~!」
まぁ、祝う言葉もないってことやしなぁ…とか思ってたら。
なんかほんの一瞬ですけど、ビリッと来たんです。
(NO静電気)
なんやろう?と、じっとしてたら。
リ「どうされました?」
気づいたリン君に聞かれたんですけども。
俺「いや、なんか。今ちょっと…」
その時ですよ。
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