若みど誘拐事件簿。

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やっぱり何か、嫌な感じがする。 これは外やな、と思ったんで。 俺「外になんか来てる。ちょっと見てくる」 中のことはみどりとおまるに任せといたら大丈夫やし。 とりあえず、この嫌な感じが何か確認せんことにはなーと。 リ「ご一緒します」 丸「こっちは私とみどりはんで対応しときます」 せやけど………とおまる言うんです。 丸「人生を、生まれ変わってやり直そうとする者。未だ人生終わらず、やり直す術を持たん者。若さん、彼女らに今必要なのは、“立ち直る術”なんでしょうな」 それだけ言うて、おまるは部屋に引っ込んでいきました。 み「現実を受け入れても辛いでしょうけど、結局それも自分次第なのかもね」 そっちよろしくね、とみどり。 さてと。 俺も何やらぷんぷん臭ってきそうなイヤ~な感じと、対面してくるか。 そうやなぁ。 例えるなら、生臭い悪臭。 ですかね。 これもまたひとつの不幸やと、俺は思うわけですよ。
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