23110人が本棚に入れています
本棚に追加
俺ならどうしたかなと、今でも悩む。
お金が発生したら、嘘をつくわけにはいかんと思うけど、金をもらってない中で、この真実って伝える必要あるんかなと。
それでもみどりが、この家族に“真実”を伝えるという選択を選んだのは、残った家族に対する想いではなく。
死ぬまで“母親”を貫いた、典子さんのためやと言いました。
み「最期まで誰にも、ましてや家族にも“真実”を言わなかったあなた方のお母様は、“良い母親”だったでしょう?死ぬまで演じきったのよ」
みどりはそれを、自分を殺してまで貫いた“母心”なのではないかと言いました。
み「あなた方には出来る?そこまで自分を殺して、貫き通すこと。自分が自分が~なあなた(勇さん)には、初めてお会いしたアタシでも、無理だと思うわ」
それを貫き通すって、どれぐらいお辛かったでしょうね。
そして、貫いた強さを、典子さんは持っていたと言いました。
み「言いなりになるってことを、弱いからと思う?」
諦めからきた弱さと取るか。
み「アタシは“母性から出た強さ”だと思う」
それぐらい“良い母親”やったやろうと言いました。
最初のコメントを投稿しよう!