若みど誘拐事件簿。

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こっちからこれ以上は何もないし、そろそろ帰るって言うたら。 勇「お金もらってください」 み「結構よ。アタシ、誘拐されただけだし」 それよりも、これからちゃんとしなさいってみどりが言えば。 勇「いろいろすんませんでした」 パリピ、みどりに謝ってました。 さて。 俺らは京都に帰ろうってなって、リン君が車を家の前につけるからと先に出ようとしたら、一台の外車が家の前に停まりました。 勇「あ、おとんです」 と言えば。 木「平井さんです、仕事で知り合いました」 あぁ、この人か。 女にだらしない、いろんな元凶は。 歳の割には若くて生き生きしてるというか、お洒落とかにも気をつかってんやろな~という感じで、ニッコニッコと愛想は抜群。 なるほど。 これは女遊びしそうで、おまけにモテそうや。 「息子からライン来てて、俺も見たいと思って帰ってきたんですけど、もう終わりですか?」 ニッコニッコ言うとこ、あぁ、親子やなと思わせる。 「どうやったどうやった~?」 と息子らに聞いてて、 「真子どした?泣いてたんか?」 なになに~??って寄っていってたけど、真子さんは明らかに嫌そうで。 もう終わったし、帰るとこやし、もう関わらんとこって思って、 俺「リン君、車はよ」 と、リン君に行ってもらったんですがね。 興味津々で、残念なお父さんは言うわけです。 「ほんで?この人らガチ?詐欺?(笑)」 ……………………………。 ニッコニッコ言われたらねぇ。 ……………………………。 もう、ねぇ?(察して) 俺「俺からもいいですか?聞きたいことあって」 別に何も言う気なかったんですけど。
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