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“命の差別化”は、悪いことではないと思います。
人間は神様でもなければ、聖人君子でもない。
万人を愛せなんて、とてもじゃないけど無理でしょう。
罪を憎んで人を憎まず、というけれど。
どれぐらいの人がそう思えるんやろう?
俺には到底無理ですよ。
そこまで人間出来てないし、その“罪”を生んだのは?
それも“人”やと俺は思います。
“差別”って言葉が、いいようには聞こえないかもですが、いいことだけの意味での“命の差別化”ではないように思います。
“命”に対して、重みを感じ、そこに尊厳があり、尊いものであると思えるか。
たとえ家族でなくて、赤の他人であれ、酷いニュースなど目にして、耳で聞いて。
少なからず心を痛める人がいてると思うんです。
それはきっと“命”というものを、重んじているからやと時子さんは言いました。
それがもし“身内”ならと思うと。
ゾッとしますよね?
それはやっぱり、どの“命”よりも、大事に想うからです。
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