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窓際の四人がけのソファー席は店内の暖房に反してひんやりした外気が入ってくる。
薄ぼけた店内は俺を含めて3、4人しかいなかった。窓の外は粉雪がちらついている。
腕時計を見ると午後1時を時針が指そうとしていた。
恋人とこの喫茶店で待ち合わせたのが昨夜の9時だった。いつもとは違うそっけないメールを送信して彼女はどう思っただろうか。
クリスマス当日に恋人を振る俺はおかしいだろうか、と考えを巡らせる。
俺がタバコの火をつけてから消すまでだったからおおよそ5分くらい経った時だろうか。
喫茶店の扉が重たそうな音を立てて開いた。恋人は笑顔でこちらに手を振っている。
左手にはクリスマスプレゼントと思わしき小箱を抱えて。
今から別れ話をしようとしている俺は少し罪悪感に駆られながら右手で彼女に座るように合図した。
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