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「すみません。詩音ちゃんには聞かれたくない話で……」
神妙な面持ちで話す花音には先程までの小学生のあどけなさなど無い。
「どないしたん?多分ここなら聞こえへんよ」
少し膝を曲げて花音に視線を合わせ広斗が優しく尋ねる。
あぁ。コイツにも中学生のあどけなさなど無かったな……
「初対面でこんな事お話するのもアレなんですけど……
実はここに来る前にもう1人の姉が亡くなってて……詩音ちゃんとは双子だった花蓮という姉です」
唐突な話に俺と広斗は驚き「え?」とどちらのものとも言えない声を出したが花音は淡々と話し続けた。
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