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詩音と花音がホームにやってきてから暫く。
2人は少しずつここでの生活に慣れてきたようだ。
といっても詩音は相変わらず一言も話さなかった。
そんな状態で心配なのだが、無事手続きが完了したようで詩音は今日から俺たちと同じ中学校に通わなければならない。
俺やクリスは一つ上の学年なので、広斗と竜星が詩音の同級生だ。
「よーし、お前ら! ちゃんと詩音のこと見とくんやで! もし詩音のことからかうような奴がおったらすぐ俺に言うてよ! 俺が教室まで行ってクリスとかちわめいたるから…」
「うわ! 出た、一個上やからって先輩風吹かせてえらそーに」
俺は至って本気なのだが、竜星が被せ気味に茶化してくる。
「おいおい、先輩舐めとったら、あかんぞー!」
すかさずクリスが合いの手を入れてまたいつもの漫才モード…あかんコイツら。俺の話なんて聞いてへん。
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