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竜星がホームにやって来たのは小学生の時。
まだ広斗がいなかった頃だ。
ジャニーズのように整った顔に似合わず目つきが悪いやつだというのが第一印象。
「遊ぼうや、竜星。これあげる」
俺が持っている中で1番のお気に入りのカードを兄弟の印にと竜星にあげた。
むちゃくちゃカッコいいレアカードだ。
「こんなダサいカード興味ないねん!」
そう言って竜星は俺のお気に入りのカードを躊躇なく破り捨て、俺はかんの元まで泣きながら走る羽目になった。
来た時は今の数倍も悪ガキだった。
子供なりの寂しさの表れだったのかもしれない。
竜星に父親はおらず母親が1人で産み、水商売をしながら育ててきた。
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