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食事もろくに口に出来ず「アンタなんか産むんじゃなかった」と殴られる毎日が続く中、ついに同じアパートに住む住人が
"幼い子がいたはずなのにもう何ヶ月も見てない。泣き声や怒鳴り声が聞こえる"と心配して通報してくれた。
荒れ狂った母親から竜星は助けられ、地元の児童養護施設へ預けられたが
今までの辛い日々をかき消すかのように、竜星は同じ施設の子を殴ったり問題を起こしてばかりだった。
そこへ、その施設の職員の友人であるかんが施設に差し入れを持って行った時に竜星の様子を見て目が留まり、何度か足を運んだあげく
竜星をうちでみさせてもらえないかと頼み込んで引き取って来たのだ。
「やんちゃ坊主やけど、ええ眼をしとんやー」
かんは俺にそう言って竜星を紹介した。
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