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ください3
今日もいつも通りに一日を終え、正人と二人で帰り道にコンビニに寄る。
雑誌コーナーで毎週買う漫画雑誌を探していれば、正人が店の外を見て顔を顰めた。
「げ、雨が降り始めた。 折りたたみの傘は持ってるけど、あの事件あるからさっさと帰った方がいいかもな」
「……そうだな。まぁ、男はそんな狙われねーと思うけど」
正人の言葉に少し楽天的に返せば、正人は笑って俺の肩を叩いた。
「でも男も女も関係なく襲われてんだろ? 用心に越したことないって!」
な!と大きな声を出した正人に了承の返事して、雑誌とビニール傘をレジに持って行く。
ふと時計を見ればもうすぐ六時。
暗くなって来る時間だし、正人の言うことも一理ある。
俺の家と学校との中間点にあるこのコンビニは、正人と帰り道が別れる場所でもある。いつも二人でこのコンビニまで一緒に帰り、ここで別れるのだ。
「わり。待たせた」
「いいって。お互い気をつけてかえろーぜ!じゃあまた明日な!」
「おー」
会計の間、入り口出てすぐのところで待っていた正人と挨拶を交わす。
買ったばかりの傘を開いて、それぞれの帰路についた。
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