到着時刻、午後三時 〜紗菜vr.〜

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…バッと飛び起きた。 気付けば目の前にいたはずの先輩はもう跡形もなく消えていて、 さっきの声の残響も、もうない。 「…なんだ、夢…。」 我ながら虚しい夢だ。 時計を見ると、まだ午前三時。 でも、もう目がばっちり覚めてしまっていたから、何か音楽でも聴こうと…ミント色のスマホを手に取った。 …先輩に、告白できたらな。 先輩と、付き合えたらな…。 そう思ってばかりいたから夢を見てしまったのかもしれない。 そう考えながらスマホのロックを解除して…。 「…え?なに…これ。」
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