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すぐに界渡りの責任者であるペックという男に、何処かで働かせてくれと頼み込む。すると、王城で働かせてもらう事となった。
ペックが働くにあたり私に二、三質問してきた。
「計算とか事務的な仕事は出来ます?」
『任せて!』
私は経理部で働いていたから、使えるぞってな感じで鼻息荒く鼻の穴を広げてそう答えた。
「じゃ、読み書きは?」
『・・・・。』
重要な部分が私に欠けていた。広がっていた鼻の穴も縮む。
何故か話せても字は読めなかったのだ。
「中途半端っすね・・・。ふむ。じゃ最後に・・・」
――――――ハナさんは処女っすか?
その質問の意図は解らなかったが、答えるしかないと思い正直に答えた。
『・・・・・・・・・・・・・非処女』
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