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そんな腕に覚えありの騎士達に囲まれて1ヶ月。
顔見知りの騎士が沢山出来た。
しかも、私はモテた。
入れ食い状態、ウハウハ、スペクタルなハーレム・・・どの言葉も物足りないぐらいモテた。
向こうの世界で男運が無かった為、このモテ期は慎重だ。
告白を受けたらまず友達からという所から始め、逆ハーレムを築いている。その選出もなるべく、精力の薄そうな人間だ。
「ハナ!今日も美人だな!」
「ハナ、明日暇?暇なら王城内のバラ園に行かないか?」
「お前等、鬱陶しいぞ!さっさとトレーを持って席に着けよ!ハナ、昨日これを買ったんだ。その黒い髪に似合うと思って。///ゴホン、」
私が界渡りだと皆が知っている。
この世界で界渡りは珍獣っぽい扱いかと思ったら、この国だけは違った。
その理由は、このタナトスが貿易の拠点の島であった事。
色んな民族が入って来て商売の拠点として定着していき、多国籍な国になった。
王位継承資格は嫡子が普通だが、この国は多国籍なので議会で決める。現国王はシャン族の人。前国王は二カ族の人だったらしい。
そんな国だからこそ人種に拘りはないという事だ。
因みに此処が貿易の拠点と言う事で、色んな食材も入って来る。
醤油に似た物からさっきのようなカレーのスパイスも有り、米に近い物を見た時は、米俵に抱き付いて号泣した。
さっきから多国籍と簡単に言っているが、その国籍は民族で表された。
民族の種類は6つ。
見た目ではアジア人っぽい人や、ヨーロッパ人っぽい人、アフリカ系っぽい人まで居る。
こっちの分け方ではシャン族・スネル族・ハフ族・巨人族・ニカ族。
そして、幻の・・・キン族。
幻って言われる謂れは何だとペックに聞いたら・・・
「見た人が居ないっす。俺は1人だけ知ってますけどね・・・」
誰?誰?私が知ってる人?!って聞いたが、結局言ってくれなかったペック。
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