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私は、絶賛不審者という事で取り調べ中である。
「お前、名前と年は?」
『小沢華、23歳』
「23歳?見えねぇな、、、。12歳ぐらいに見えるぞ、、」
そう言って顔ではなく、胸を見たハゲ。
失礼なつるっぱげである。
「民族と出身国は?」
『民族は、えっとアジアになんのかな・・・出身は日本』
「アジア?二ホン?何だそれ。おいジャン、地図を持って来い」
「あっ、はい!」
ジャンと言う若い男が、世界地図みたいなものを持って来て、それを2人して見始めた。私もその2人の間に入って探す。
「ねぇなぁ~」
「副団長、無いですね~」
『・・・。』
地図を見て吃驚した。
何故なら私が知る世界地図ではなかったからだ。
現状把握をする為、私の方が聞く羽目となった。
『えっと・・・私が今いる国は何処でしょう?』
「この島だ。名はタナトス王国。そしてお前が居る所は王都ロンバル」
『信じてもらえるか分かりませんが・・・・・此処私の住んでた世界じゃないんですけど、、、』
「「あ゛ぁ?」」と2人同時に言ったかと思ったら、行動が早かった。
「ロン、生きた界渡りかもしれない!すぐに王城に連絡だ!団長にも報告しろ!もしこれが本当だったらえらい事だぞ!」
ハゲが傍にいた騎士にそう叫んだ。
片やジャンと呼ばれた若い方は「俺、生きた奴初めて見ました!」と興奮気味だ。
何か私は珍獣っぽい扱いになって来てた。
思わず私が後ろに逃げようとしたら、ハゲに手首を掴まれる。
「安心しろ。お前は国に保護される。扱いはそうだな・・・・」
――――――博物館にある国宝級並みだ。
異世界でも私は国宝級だった。
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