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結婚するまでの生活
元華族で政治家家系の頭取の娘のわたしは、自由に恋愛して結婚ができない定めがある。
小さい頃から花嫁修業で書道、茶道、華道、ピアノ、テーブルマナー、料理などを習わされた。
どこに嫁に出ても恥ずかしくないよう、厳しく躾けられた。
わたしに婚約者が決まったのは、中学1年生の時だった。
都内のハイアットホテルの最上階のフレンチレストランで、8歳年上の大島建設の御曹司の律樹と顔合わせをした日。
わたしは知的な大人の魅力が滲み出ている律樹に一目で恋した。
21歳の東京大学の建築学部に通ってた律樹。
お見合い後から月に1回、デートした。
大人な律樹と子供なわたし。
律樹はわたしをディズニーランドや水族館などあらゆる近場のレジャーに連れて行ってくれて、長期休暇の時は泊りがけで旅行に連れて行ってくれた。
そして、中間試験や期末試験前に勉強を教えに来てくれた。
わたしは、律樹を心の底から好きになり、夢中になった。
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