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年始年末休暇に入ったら、律樹さんと結婚準備を行う手はずらしく、それまでに、この家から出て行きたかった。
家族カードから毎日、限度額を引き落とし、最低限の衣類等をバレないようにダンボールに詰め、京都の契約した賃貸マンションに送るわたし。
ギリギリまでお金を引き出し、300万を持って、律樹さんと結婚準備を行う前の日にわたしは京都に経った。
誰にもバレずに、行方をくらませる事ができたと思う。
わたしがいなくなれば、律樹はあの女性には振られたけれど、他の本当に好きになった人と寄り遂げる事ができるはず……。
さよなら、律樹
京都のこじんまりとしたわたしの新しい居場所に着き、わたしは、ひたすら、泣き続けた。
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