ちょっぴり怖い一年生?

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帆柱から落ちたシューの傷は、外見こそ酷い有り様だったが、骨だけで内臓のダメージはゼロだった。 母さんは、命に関わるほどの毒を受けて尚、僕達を助けようと大立回りをした結果が、回復の遅れとなって出ているらしい。 一番の重症者は僕で、切りつけられた背中の傷は、内臓まで達していたらしい。 小さな幼児の首に近い肩口から脇腹にかけての、即死レベルの傷だったと母さんが言っていたそうだが。 僕達が助けられた時は、脇腹の一番深い傷からまだ出血していたらしく、失血死寸前だったそうだ。 悪いが、僕にはまったく記憶が…あ…瀕死状態で、歌を2曲も歌っちゃってたよ。 運良く魔獣退治の後に身体を洗い流しに海へ来ていたギルドのガイアさんに、シューが助けを求めたんだって…。 ガイアさんはギルドマスターの息子で、副ギルマスをしているそうだ。 此処は、ギルドに隣接するガイアさんの自宅で、そこまで転移魔方陣を使ったそうだが…。 4人もの遠距離転移を行った為、思いの外魔力を使ってしまったと…現在魔力補充の為の療養中なのだそうだ。 ガイア・ヘブンズ 21才独身  アムト王国 総合ギルド『天空の砦・ヘブンズガード』冒険者ギルド 副ギルマス ギルドランクはSで属性は光 魔力よりも腕力派の人族, 身長は獣人並みで細マッチョ 口は悪いが気は優しい 面倒見が良く子供好き 自然大好きな野生派人間 何故、彼のプロフィールを?と思うだろうが…。 母さんに一目惚れした彼が、僕達の父親になるのに、そう時間は掛からなかったからだ。 ギルドに登録してなんとか生活できる目処のたった母さんと3人…僕達は王都の外にある楽園の森に居を構えた。 楽園の森と言っても、魔獣はでるし猛獣もいるから、人間にとっては魔の森に近いんだろうけど。 最初猛反対したガイアだったけど…脚繁く通う内に、森の方が居心地良いなんて居座るようになり…。 シロへの愛と歳の差で揺れる母さんに、シロの最後の言葉を伝えると…最初は、拒絶していたガイアに段々と引かれていって…。 極めつけは、僕達の『とうちゃん!次は妹が欲しい!』って言葉だった。 ガイアが『その願い聞き入れたぞ!息子ども!!』 と言って、母さんにおもいっきりドつかれていた。
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