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子供と言うのは、悪い事は直ぐ覚えるもので…ガイアの口の悪さがすっかり移ってしまった頃。
獣人の国から使者が送られてきた。
内乱の件や治安が安定した今の状態や、国と国との貿易の件。そして、獣人国から流れてきた者はいないか？と、僕達の安否を訊ねる内容の手紙が、国王に渡されたそうだ。
エーテさんが僕達の元へ来たのは、更に数年…僕達に妹ができた頃だった。
僕達は12才。シューは森の王と呼ばれ、僕は…ガイアの名前で商業ギルドで色々とアイデア商品を登録し、ガイアの頭と言う嫌な名前で呼ばれるようになり…ガイアは、お爺ちゃんの後を継いで総合ギルド『ヘブンズガード』のギルドマスターになった。
因みに、僕達が正式にギルドに入るには、15才になってからだそうだ。
才能があって、15才未満でギルド登録するには、保護者若しくはパトロン(支援者)の名前で仮登録を行う事になる。
例えば、聖女ならば教会が、専属薬師ならば医療関係者がパトロン(支援者)となるそうで…医者と勇者だけは、特殊登録となるんだって。
本契約になれば、ランクＢからの正式契約になる。他の子達は、Ｅランクからの登録になるそうだ。
Ｂの上がＡランクで冒険者ギルドならば、ひとりでも充分冒険に堪えうるレベル、それより上のSが指導者や帝見習いレベル。
SSランクなら、充分に帝になれる実力がある。
それより上が帝などのSSSとZランクになるけど、そんな化け物級の人間は、なかなかお目に掛かれないんだ。と、とうちゃんが言っていた。
冒険者ギルドと同じく、商業ギルドにもランクがある。
特許審査に通ると、テスト期間の後に販売が許可される。
顧客の多さやその他諸々の条件で、ランクアップができる。医療用品については、また別の区切りがあって、ランクアップは、冒険者ギルドよりもなかなかに複雑だが…。
仮契約中の僕のランクは、内緒のＡランク(商業ギルドでは)だったりする。ガイアの頭とは別に天才発明家とも呼ばれているが…僕の場合、元が本からの適用なので、発明家と言う呼び方は否定している。
必要な材料が手に入りずらいので様々な工夫がある分、アイデア改良品と言うべきだろう。
作った品は、僕が前世で記憶している本の実践と言うか実験？単純な編み棒と毛糸編みから始まり、リクライニングの椅子やベッドからスプリングや計りやじょうご鉛筆等の生活文具小物品まで様々。
機織り機は、このせかいにもあるけれどそれを少しだけ改良して生産アップさせたり、馬車の改良や保存食に調味料も少々…。
興味あるものお試ししたいものはまだまだあるが、ギルドの錬金術師さんを紹介してもらって、今度は金属製品に挑戦したいなと思っている今日この頃。
鉱石や魔石を採るなら、冒険者ギルドのシューにお願いしなくちゃね。
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