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ちょっぴり怖い一年生?
波の音と一緒に鳥の声が聞こえる。
身体に少し衝撃があった。
少しの振動で肌がひび割れるんじゃないか?と思うくらいに喉がカラカラだった。
ズルズルと僕の隣で動いたのは、シュー?
布の効果で、腕は普通に戻って…良かった。
それでも、空腹と喉の渇きでふらふらで…。
遠くから聞こえる足音?獣人の歩き方とは違う。臭い…やはり獣人のモノではない。
それでもそれは、血の臭いを少しだけ纏っている。
この布の下で息を殺せば気付かれない筈だ。
僕は、母さんの方へ身体を向けたかったが…背中が痛くて…無理。
息を殺そうと思うのに、はぁはぁと息が浅く早い。
母さんはぐったりしたまま。
もうダメか…と、思った時!
布の下から飛び出したのは、シューだった!
コラ!あほシュー!!!
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