秘密の社内恋愛なのに

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秘密の社内恋愛なのに

「愛里、今日は帰宅が24時過ぎるかもしれない。だから、充電させて……」 15時に建築現場から帰社した翔琉くんにLINEメッセージで資料室に呼び出されたわたし。 資料室……ITが発達した現在、パソコンの中に過去10年分の資料が入ってるから、わざわざ建築設計の図面を探すために資料室に来る人はいない。 資料室に入ると翔琉くんがいて、資料室の鍵を閉め、彼の元へ駆け寄る。 「愛里を俺の専属のアシスタントにして連れ回したい。愛里が設計士見習いの間はずっと一緒に入られたのに……」 わたしを抱きしめ、頭を撫でる翔琉くん。 「キスして愛里の身体を触りたいけど社内だから我慢する……。愛里不足で仕事のモチベーション上がらないけど、次のクライアント先に行くか」 翔琉くんが溜息をつき、わたしを愛おしそうに見つめ、 「じゃ、行ってくる。愛里、来てくれてありがとう」 そう言って名残惜しそうな視線をわたしに向けながら、翔琉くんは資料室から出て行った。
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