457人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
御曹司に口説かれて
女性視点の建物設計の依頼がわたしに回ってくるから、受け持つ案件の数が多く、わたしも翔琉くんと同じ時間までオフィスに残り、仕事をする羽目になった。
22時過ぎると、周りはみんな帰っていく。
だから、翔琉くんは建築士見習いの葉山涼(はやま りょう)くんもこの時間に退社させる。
最後はわたしと翔琉くんだけになる。
「愛里、きりがいいところで今日は辞めて、帰ろうか」
時計を見たら23時を過ぎてた。
建築士として独り立ちをして3ヶ月がたった。
任せて貰える仕事がキャパオーバーな量で、毎日てんてこ舞い。
他の社員が帰った後、翔琉くんが仕事に余裕があればわたしの設計図を見てあれこれアドバイスをくれた。
翔琉くんの建築士としての能力の高さにキュンとしてるわたしがいた。
最初のコメントを投稿しよう!