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〜真・古事記 莉乃塚版〜
皇紀2652年(西暦1992)神有月(神無月)ここ出雲国に八百万神様が集まった。
天照大御神を筆頭にそれこそ森羅万象の神々が集った。
「それでは今宵から早速に『縁結の儀』を行いましょう!」
「皆々様森羅万象の神々にお願いの儀が有ります」と天照大御神!
「この日の本・・・出生率が年々落ちて居ります・・・それも言っては何ですが皆々様の『縁結の儀』が今ひとつ・・・なんて言って良いか・・・マァハッキリと言いますと、いい加減、でありまして・・・御神酒を召し上がるのは良いのですが・・・神々によっては少し呑みすぎの感が有ります、それによって縁結の赤紐が解けたり、場合によっては三ヶ所も四ヶ所も結んだりして・・・お気をつけあそばせませ!」
「御神酒は呑んでも呑まれんるな・・・でございます」と酒神大物主大神。
「左様・左様」ともう頬を赤く染めた少彦名神!
「なんだよね~まったく言ってる側からもう、少彦名神殿は酔ってなさるから」と全然力の弱い貧乏神!
「って言うか~~貴殿もしたたか酔ってなさるから」と貧乏神に竃神がボソリと言った。
「でもよ~あの色っぺ~天鈿女命(ウズメノミコト)も小じわが出来て・・・歳をとりなさったのう」と天手力雄神(テジカラオウノミコト)
「若い頃は・・・そりゃ色っぺ~かったんじゃが、アレに『どうぞ一杯』などと御神酒を注がれるとなぁ~・・・ワシはそれはそれはもう堪らんかったのう~」と大國主神。
「ハイハイ!そこそこお喋りはおやめなさいませ!」
「そんな事だから縁結の儀もいい加減になってしまうからもう!」と顰めっ面の天照大御神!
「へぇ~~イわかりやした」と森羅万象の神々!
「それでは『縁結の儀』を行います、イイですか皆々様心してやって下さいませ、縁結の赤紐は硬く玉結びと・・・ハイ、宜しくお願い致します!」
こうして神々が各々の班に分かれて『縁結の儀』を行った。
「天照大御神様もねーチト五月蝿いっすね~~」
「イヤ~仰る通りっす」
「マァ・・・年に一回ですからイイですけど、毎月になると面倒ですなぁ~~」
「日の本がこう出世率が悪いと・・・毎月になるやも知れませです!」
「エエッ!・・・そんな噂が有るんですか?」
「マァ・・・まだ噂の段階ですけどね~」
「この赤紐を結ぶ作業が単純作業で面倒くさいっすね~~!」
「ズ~トやってるとなんか目がチカチカしてもう・・・!」
「エエ、仰る通りっす!」
「あの~~!」
「なんですか?」
「私・・・この様な物をチト・・・ハイ!」
「アッ・・・御神酒!!」
「これは、これは要、気が付きなさる!」
「どちらの神さんでしょうか?」
「ハァ・・・お初にお目に掛かります、田の神・・・お米などを・・・ハイ!」
「オオ流石、田の神様、米イコール大吟醸ですから!」
「オオット、酒瓶をそのままではチト面倒なので・・・あーそこの土瓶に入れ替えて下さいませ!」
「イヤ〜〜これで、縁結の仕事も捗ると言うもんですなぁ〜」
「イヤまったく、まったくその通り!」
こうして森羅万象の神々達は一杯やりながら『縁結の儀』を行なっていたが、ドンドン進んで行くうちに、アッ勿論御神酒がですが、酔っ払って赤紐を柔く結んだり、酔ってるので、クルリンと丸めたりしてました。
「アレ・・・ウィッ~!これ一本余ってるから・・・面倒くさ、エェイこの赤紐組に繋げて・・・ポイッとね~!ウィッ~~」
こうして日本は出世率がドンドンと下がり家庭崩壊が増し、不倫は文化になっていきました!!
『大丈夫かなぁ~こんな事を書いて・・・罰が当たらないかしらん、チト不安っす』
~真・古事記莉乃塚版~
終焉
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