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「……葵、俺の葵……俺だけの葵……俺だけを、好きでいて……」
「……シノ、おまえだけ……好き……」
立ったままで抱き合って、唇を貪り求めながら、
いつまでも、いつまでだってただそうしていたくて、
俺たちは、口の中に溜まる甘い蜜を啜り合うようにしてキスを交わした。
「……葵、おまえがいてくれたら、俺は何もいらない……」
「……シノ、俺もおまえがいてくれたら、それでいい……」
俺たちは、誰にも代えがたく、
何よりも大切にしたい、愛すべき相棒で、
「ずっと、俺のそばにいろよ…葵」
「シノも、ずっと俺のそばにいて…」
片手で互いを擦りながら、もう片方の手をしっかりと握り指を組み合わせて、
「「…………愛してるっ!」」
ふたり同時に叫んで、射精を迎えたーー。
今は、たとえこの先何があろうとも、
このまま2人でいられたら、それだけでいいからと、葵の以前より細く華奢になった躰を抱き締めながら、
感じる幸せを、俺は噛み締めていた……。
「SWEET SWEET SWEET」
完結
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