第1話 影で戦う者

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第1話 影で戦う者

1人の青年が夜の校舎で片手に刀を持ち怪物と戦っていた。 「神月・迅雷!」 刀から放たれた斬撃はムカデの様な怪物の体を真っ二つにして消滅させた。 「これで五体目か」 青年の名は樋村(ひむら)健一(けんいち)大学1年生で魔法使いをしているが主に怪物退治を生業としている。 「さて、帰るか」 片手に刀を持ち家に帰ろうと健一は言った。 「待って!」 後ろから声が聞こえて健一は振り向いた。 そこには白い服に淡い赤い髪の幼い顔立ちの少女が立っていた。 「誰だ?」 健一はそう言って片手に刀を持ち少女を見た。 「助け出して!11人の少女達を救って!もう時間がないの」 そう少女は健一に言った。 健一は何の話か全くわからなかった。 「貴方は魔法が使える。ならその世界のあの子達を助けて」 そう言って少女達は光になり姿を消した。 健一はその瞬間目を閉じた。 ーーー?ーーー 健一は目を開けると知らない場所に立っていた。 「どこだ?ここ?」 健一はそう言って辺りを見て言った。 「あら、ようやく見つけたわよ!」 後ろから誰かが健一を呼んだ。 「貴方は?」 健一はそう後ろに立っていた中年の女性を見た。 「あたしかい?あたしはムラーシェ・タルマ。この基地の料理長だよ」 そうムラーシェは健一に言った。 「料理長が俺に何かようか?」 健一は刀を片手に持ちながら聞いた。 「あんた、料理は作れるか?」 そうムラーシェは健一に聞いた。 「ああ、腕は確かだ」 そう言って健一は片手をポケットに入れて言った。 「なら、こっちに来なさい!」 ーーー基地の内部ーーー 健一は基地の様な建物に入り辺りを見ていた。 「あんたがまさか新入りの樋村健一とはね」 そうムラーシェは健一に話し始めた。 「それで、この基地は何て組織の基地何ですか?」 健一はそうムラーシェに聞いた。 「あんた、501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズを知らないのか?」 そうムラーシェは健一に聞いた。 「はい!」 健一はそうムラーシェに頷いた。 「ストライクウィッチーズは様々な国から集められたウィッチで構成されたチームの事だよ」 そうムラーシェは健一に言った。 「なるほど、だいたいわかった」 健一はそう言って片手に渡されたエプロンを持ちながら辺りを見た。 「それより。今からハンバーグを作るから手伝いな!」 そうムラーシェは健一に言った。 「ああ」 健一は片手をパキパキと鳴らしながら料理を作り始めた。 ーーー隊長室ーーー 「それにしても新しく料理人が入ったみたいだが」 眼帯をした刀を持った女性坂本美緒は赤髪の女性ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐と話をしていた。 「ええ、ムラーシェさんが一緒だから大丈夫なはずよ」 そうミーナは資料を持ちながら言った。 「名前は、樋村健一か・・・」 坂本は健一の履歴書を見ていた。 ウーーーーー! いきなりサイレンが鳴り出して坂本とミーナは走り出した。
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