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第2話 歌と願い
健一は片手にフライパンを持ちウィッチ達の朝食を作っていた。
「あら、早いねあんた」
そうムラーシェは健一に言った。
「慣れてますから」
健一はそう言ってハムをフライパンで炒めて卵を焼き始めた。
「ハムエッグの完成」
そう言って次はトーストを切り少しオーブンで焼きそれを皿に乗せてハチミツの容器を置きスープを作り始めた。
具はスズキの身と人参と海老とジャガイモを鍋に入れ茹でた。
味付けはコンソメと塩で味付け。
見映えがいいようにバジルを振り掛けて完成である。
「よし。こんなもんか」
そう言って初めに作ったポテトサラダを皿に盛り付けて健一は料理を終えた。
ーーー食堂ーーー
ウィッチ達は朝食を食べに来てそれぞれ席に座りスプーンで食べ始めた。
「あんたの腕はかなりいいみたいね」
そうムラーシェは健一に言った。
「ふん。バイトを積み重ねて来たからな」
そう言って健一は本を片手に持ちながら言った。
ーーー夜の砂浜ーーー
健一は片手に短剣の様な物を持ちそれを吹き始めた。
短剣から不思議な音色が流れ月の光が健一を照らしていた。
「あの」
健一の後ろから誰かが声を掛けた。
「君は?」
健一に話し掛けたのはサーニャ・V・リトヴャクだった。
「あの、今の何て曲ですか?」
サーニャはそう健一に聞いた。
「ああ、ドラゴンシーザーって主護獣を呼び出すメロディーだよ」
健一はそう言ってまた吹き始めた。
サーニャはそのメロディーにサーニャは歌い始めた。
ーーー次の日ーーー
サーニャと芳佳は仲良く話をしていた。
「そういえばサーニャちゃん最近何か変わった事ってある?」
芳佳はそうサーニャに聞いた。
「特にないよ」
サーニャはそう言ってキッチンで料理をしている健一を見ていた。
ーーーその日の夜ーーー
健一はまた剣の様な笛を吹きながら海を見ていた。
「あっ!」
空から声が聞こえて健一は声のする方を見た。
「よう、サーニャ中尉は夜間哨戒ですか?」
健一はそうサーニャに聞いた。
「はい!エイラと芳佳ちゃんと一緒に」
そうサーニャは言った。
「お気をつけて」
健一はそう言って背中を向けて歩き始めた。
その時。
ドオオオン!
空から爆音が聞こえた。
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