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だが次の日も、また次の日も亮大さんはやってきた。
「亮大さん、あのね、亮大さんと会っていない間、私、他の男とイチャイチャしているんだよ。人には言えない事やっているんだよ。それでもいいの?それにお金勿体ないよ。パチンコで勝ったお金だって無くなっちゃたでしょう」
「いいよ。僕は由香ちゃんが好きなんだから。それに僕、弁護士で結構お金貰っているんだ」
「弁護士?」
「うん。今度由香ちゃんの自己破産の手続きとろうよ。僕が無料で受け持ってあげる」
自己破産か。この仕事を続けるよりいいかもしれない。何故もっと早く気がつかなかったんだろう。
「自己破産をした後は僕が責任を持って一生由香ちゃんを大事にするよ」
偶然か必然かそれとも運命なのだろうか。こんな男女の出会い方があってもあってもいいのかもしれない。
終わり
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