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この日は、春先の少し肌寒い日だった。
窓の外を見ると天気はあいにくの雨で、大雨って程ではないけど、パラパラと曇天の空から降り注ぐ雨が、私に嫌な予感をふり落として行くよう。
(昨日ナミが言ったように今日里親が見つかってしまっているのでは、、？)
せっかくナミを落としたのに
そんなガッカリな展開だけは避けたい。
今日に限ってシフトは昼の3時から。
大体フルで入っているのにこんな日に限って遅番なせいで、その間に里親が見つかってしまっていたらっと、余計にソワソワした気持ちに襲われる。
(まあ、でもそれならそれでしかたないよね。そうゆう運命って事だし、、。絶対嫌だけど。絶対うちの子になって欲しいけど。)
諦める気などサラサラないくせに無駄な事ばかりが頭の中でグルグルする。
全部雨のせい。
そうゆう事にしておこう。うん。
重くなっていく頭の中を振り払いメイクをしてお昼ご飯を食べ、不安と期待の入り混じった妙な気持ちを胸に待ちに待ったバイトへー
「ナミ、行こう」
「はいよ」
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