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ナミに うーを預け私はそのままバイトへ。
まあ、いうまでもないが終始上の空である。
早く帰りたい。
頭の中はそれしかなかった。
今頃 うーは何をしているんだろうか?両親は うーを見て怒っただろうか?そんな両親を見た うーのリアクションは?様々な疑問が頭を過っては頭の中でその回答を妄想する。
「中村さん、うー 連れて帰ったの?」
「高野さんっ!そう!姉に連れて帰ってもらいましたよおおお!早くもう帰りたい!です!」
「えぇ〜中村さん うー飼う事にしたんですかぁ〜?優しいですねぇ!」
「立岩さん!優しい?ですか、、?うーん優しくはないですけど、とにかく早く家に帰りたいですよおお」
終始ニヤニヤと上の空な私を2人の先輩方は優しい目でみてくれていた。
ーっと思う。
思うっというのは うーの事で頭がいっぱいだったためこの日の事はこの会話以外全く記憶に残っていないからだ。
バイト先のみんな、この時の私の心情をきっと、わかってくれていただろうと思う。
1週間毎日バイト前から休憩、そして退店の時、時間さえあれば うーの所に行きニヤニヤしていた私を誰よりも見ていたのだから。
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