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「てか、このゲージいつの間にしたの」
テレビの横に うー用のゲージが用意されている事に気づき、ナミに聞いてみると
「お父さんが作ってた。」
「まじかよ。みんな何だかんだ楽しみにしてたんじゃね?」
「かもねー。」
うーが大の字で寝れる程の大きさ。左側は寝床右側はトイレという感じでちゃっかり用意されていて笑ってしまう。
「うー、おいで」
ナミから今日私が居なかった間の出来事を一通り聞いているうちに うーは炬燵のカバーの上で丸まりながら寝てしまったようだ。うーに呼びかけてみるものの今日はシャンプーもしたし初めての場所で緊張と不安もあったのか疲れて寝てしまったみたい。
眠りの邪魔をしないように
そーっとナデナデナデナデ。
我が家に子犬がいる。
なんだか不思議な気分で、そしてこの上なく幸せな気分。
たまに眠たい目を開け上目遣いでチラリとこちらを見てくる。
目の白いところが真っ赤に充血している。
どうやら、本当に眠いらしい。
だけど、まだ遊びたいのか、それとも新しい場所に不安なのか寝ては起きてチラリと様子をみてくる。
そんな小さな行動を今日は1日中見ていた。
「今日から、うーは中村家の一員だよ。よろしくね。」
っと私は緩みきった顔で優しくなでながら うーに小さな声で伝えた。
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