別れの近い日

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「うーはどしてそんなに可愛いの? 可愛いが止まらないよおおお!1分1秒毎に可愛いが増していくううう 最早これは可愛いという呪いなのか?」 そう言いながら頭や首をグリグリと撫で回す。 これが私の口癖で、毎日の習慣の1つ。 この時うーは大体、とてもうざそうに冷めた目をしている。 だがこれをしないとしないで、 愛が足りないだの、寂しいだの 自傷行為をし始めたり、夜泣きが悪化したりする。 非常に厄介なメンヘラである。 うーの頭に自分の顔を押し付けて スリスリする。 「あぁ、幸せだあ、、」 「うーがいるだけで幸せ。」 これも毎日何回も言う本音であり口癖。 ここの所体調を崩していて 本来なら、おしっこにと玄関のすぐ外へと連れて行くのだが、 今日はまだおしっこの催促がない。 そのかわり、夜が更けるにつれて 鼻息を荒くしクリクリの目で私をガン見する うー。 「スーピーズーピー」 また鼻が苦しいようだ。 ジーッと見つめて鼻息でアピール。 よく鼻を見てみると今日鼻の中のゴミをとってもらったせいで血が出てそれが固まったのと、粘液?みたいなものが出てしまい それが今度は詰まって苦しいようだ。 「エンドレスやん、、。 しょーがない、綿棒しようか?」 綿棒で鼻をクリクリ。 あんまり深くはいかないよう、手前らへん。 後はうーにクシャミをしてもらい 鼻の中のゴミを外へと出してもらう。 少しずつやっていたものの 気づけば深夜と呼ぶのか早朝と呼ぶのか 時間は4時を回っていた。 その頃になると、うーもすっきりしたのか 「もう寝る。」っというので 私もうーの隣で寝ることとする。 幸せな1日の終わりだ。 そしてこの夜が、うーと過ごす最後の夜になる事をこの時の私はまだ知らずにいたー
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