プロDom

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「いけない子だこんなに膨れ上がって」  暗闇の中で聞く声は、脳へ直接響いてくる。アイマスクをして両手を拘束されたコウは男の声に身を竦めギュッと目を閉じた。  ……ああ、ゾクゾクする。  そろりと温かい手のひらが頬を撫でる。その感触に、いつもの安堵感と、疼きが込み上げる。男のいう通り、すっかり立ち上がったモノは射精できないよう専用のゴムで根元をキツク締め付けられている状態だ。  いくにいけない。膨れ上がりトロリと先端から透明な涙を流している。その先端を男の指がくすぐるように弄った。息を飲み、コウの腰がワナワナと淫らに揺れる。 「やぁっ、あっ、んっ」 「他の男に触らせてないか?」  甘く低い声は官能的な音色と圧を纏っており、ゾワゾワとコウの興奮を煽る。その声が耳朶に触れるだけで本能を刺激されかしずきたくなる。かしずいて支配を請えばいいのだ。ここはそのための場所なのだから。 「……はい」 「約束通り、自慰はしてないね?」  コウは俯いた頭を左右に揺らした。アイマスクの下のぷっくりとした唇はうっすら開き、遠慮がちに吐息を漏らす。体の芯が熱い。焦らされる感覚が余計に堪らなくさせる。 「悪い子だ」  男がコウを優しくたしなめる。 「お仕置きだね」  その言葉にゾゾゾッと鳥肌が立った。アイマスクの中で両眼を閉じ、唇をキュッと結ぶ。  お仕置きされる――考えるだけで体のどこかがキュンキュンと音を立てる。
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