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一章 魔王城、意外と居心地がいい気がする。
【簡易人物紹介メモ①】
▼大河 勝流(シャル)
なにかとタイミングの悪い不憫な勇者。
素で目が眠たげで真顔ぎみ。正直すぎる男だがやや天然。それ故に妙な鈍さがある。すぐ人を甘やかす。
自尊心が低いので〝人を疑うくらいなら騙されてからめちゃくちゃ抗う〟というタイプ。たいてい努力でなんとかする。顔も性格も戦闘力も無駄に男前。無駄に。
▼アゼリディアス・ナイルゴウン
いわゆるツンデレ。感情表現の調節ネジがバグった魔界のキング・オブ・チート。
悪気なく冷たく口が悪い。不器用なので素直になれないが、本来は喜怒哀楽がはっきりしている。
一人が長かったので精神年齢は幼めの子犬。シャル関連以外そっけない。
「どうしてアゼルは片方だけ袖のない服を着ているんだ?」
「お気に入りの腕輪をつけたかったからだな。服の上につけると着替えが面倒だろォが」
「理にかなっている!」
「魔王最高!」
「魔王かっこいい!」
「ぐはっか、かっこいい……! あう……!」
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