一章 魔王城、意外と居心地がいい気がする。

1/54
5118人が本棚に入れています
本棚に追加
/209ページ

一章 魔王城、意外と居心地がいい気がする。

【簡易人物紹介メモ①】 ▼大河(おおかわ) 勝流(しょうりゅう)(シャル)  なにかとタイミングの悪い不憫な勇者。  素で目が眠たげで真顔ぎみ。正直すぎる男だがやや天然。それ故に妙な鈍さがある。すぐ人を甘やかす。  自尊心が低いので〝人を疑うくらいなら騙されてからめちゃくちゃ抗う〟というタイプ。たいてい努力でなんとかする。顔も性格も戦闘力も無駄に男前。無駄に。 28762231-5f37-4353-8eec-238b7a9d27b3 ▼アゼリディアス・ナイルゴウン  いわゆるツンデレ。感情表現の調節ネジがバグった魔界のキング・オブ・チート。  悪気なく冷たく口が悪い。不器用なので素直になれないが、本来は喜怒哀楽がはっきりしている。  一人が長かったので精神年齢は幼めの子犬。シャル関連以外そっけない。 058fda1a-6bde-4257-88aa-e8af74eb7a2b 「どうしてアゼルは片方だけ袖のない服を着ているんだ?」 「お気に入りの腕輪をつけたかったからだな。服の上につけると着替えが面倒だろォが」 「理にかなっている!」 「魔王最高!」 「魔王かっこいい!」 「ぐはっか、かっこいい……! あう……!」
/209ページ

最初のコメントを投稿しよう!