永遠の午前3時

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二人で身を寄せ合いながら、あの停留所まで戻ってきた。 ベンチに腰掛けると、おれは振り子時計を見た。 「あ」 気がつくと時計の針はちょうど午前3時を指している なぜか知らないが、時間が少しだけ前に進んだみたいだ。 これからどうなるかなんておれには分からない。 もし現実のおれに死が訪れたならこの世界も終わるのだろうか。 でも今は別にいい。 その時まではヒナコと、この停留所で過ごす。 積もる話があるのだから。 了
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