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「どういう事ですか？」
「あなた達は待ち伏せされていて、カミシゲはわざと車をバイクにぶつけたのです。我々は奴を無差別殺人犯と見ています。しかし証拠が必要でした、起訴するための。そこで我々は事件を目撃した可能性のある、あなたの脳の視覚皮質を解析しました。そこから犯人の映像を抽出するためです。ですが上手くいかなかった。ただし、大体の見当は付きました。だからあなたの意識に呼びかけて、よりピンポイントの映像を取ろうとしました」
「つまり証拠画像？」
「そうです。現在の技術なら脳に記憶された映像を取り出す事が出来ます。莫大な費用がかかりますが、防犯カメラやドライブレコーダーのように一定の証拠能力がありますので。我々ははじめカミシゲの脳を調べようとしましたが自己負罪拒否権で拒まれました。だからあなたの・・・」
「・・・」
「カヤノさんのご両親の承諾で今回の捜査を行いました。始めに説明しなかった事はお詫びします」
「いいよ、どうせ分からなかっただろうし」
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