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「・・・はい」
おれが電話に出ると、受話器の向こうから若い男性と思しき声が聞こえてきた。
「よかった、繋がった！」
全くわけが分からない。
戸惑うおれに構わず相手は続ける。
「カヤノ ケイスケさんですよね？」
「そうですけど、あなたは？」
「キジマ、と言います。電話に出てもらいありがとうございます」
「ちょっとよく分からないんですが、どうしておれの名前を知ってるんですか？」
おれはキジマと名乗る男に聞いた。
名前にも声にも覚えがない。
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