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おれは首を捻った。
さっきも道を辿ったが、いくら歩いても同じ場所に戻って来るだけだったからだ。
トンネルなんか無かったはず。
「大丈夫です。この後、接続しますので。あなたはただ道を進むだけでいい」
男の言っている事が理解出来ない。
接続とは何の事なのか。
「あの・・・」
「大丈夫、我々の指示通りにして頂ければ必ず辿り着きます」
男の言葉には確信めいたものがあった。
「それでその、トンネルに着いたら何をすれば?」
「ここからが重要です、カヤノさん。トンネルに着いたらそのまま中に入って下さい」
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