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エピローグ
ハルくん、こんばんは
私は今、会社で残業中です。
誰もいない事務所で、このメールを書いてます。
あれから苫小牧は落ち着きを取り戻し、電気も普通に供給されて何の問題もありません。
だから心配いりませんよ。
本社の課長補佐、女性社員さんが産休で一年ほど休む代理として、執行で苫小牧に来た矢先の北海道胆振東部地震、苫小牧は震度5弱との事でしたけど、体感は凄まじいものでした。
仕事も平常通りで、頭髪の薄い課長と毎日いがみ合いながら、なんとなくやってます。
12月の札幌イルミネーションを見る約束、忘れないでくださいね。
二十歳のハルくんはどう思ってるか分かりませんけど、七歳も年上の頼りにならない彼女ですが、どうぞ今後とも私のことをよろしくお願いします。
メールを送信、パソコンをシャットダウンさせる私。
SNSのデマを目に、地元で黙ってられなくて暗い夜道をトラックで四時間もかけて苫小牧まで駆けつけてくれた彼氏へ感謝しつつ席を立つ。
隣にある課長の椅子に足蹴りを入れ、事務所の電気を消し私は帰路についた。
~fin~
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