16人が本棚に入れています
本棚に追加
「晩飯までに時間あるし、俺は散歩でもしてくるけど、早姫はどうする?休んでるか?」
広信が立ち上がろうとてると、慌てて早姫も立ち上がった。
「私も行く!」
そして、辺りを見回した。
「探し物か?」
「スマホを」
「枕元に置いてあるぞ。」
広信にそう言われて、枕元を見ると枕の横に、スマホが置いてあった。
あれ?と、思った。
自分は、スマホは必ずテーブルか台の上に置くのだ。
それは旅先でも変わらない習慣ともいえる。
首を捻りながらも、早姫はスマホを手に取った。
広信は茶色の羽織をすでに羽織っており、早姫にも茶色の羽織を手渡した。
「ありがとう。羽織なんて置いてあったけ?」
荷物を置きに着た時は、確か無かったような気がする。
「座布団の横の籠に置いてあった。」
最初のコメントを投稿しよう!