知らずの町

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早姫は、慌てて窓に駆け寄った。 足にぬるぬるしたものが張りつくがかまってられない。 窓の枠を掴むようにして身を乗り出して下を見下ろした。 植木の繁みに白い足が見えた。 「ひっ!!?」 梢さん、なんだろうか。 早姫は入り口へと引き返した。 2階からならば、もしかしたら助かっているのかもっ 急いで、救急車を呼ばなくてはっ クスクス うふふ クスクス 「無駄だよ。」 と、姉妹がそっくり笑顔を揃えて笑った。 早姫は二人を見ると唇を噛んで外へと目指して駆けた
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