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 髪の毛で作った団子を飲み込んだみたいな吐き気と、頭の中身を滅茶苦茶に揺さぶる痛み。睫毛を寝かせて脂汗に身を冷やしていたらそのうち、此処に出ていたのだった。  雨が、汗を、涙を、息を、流していく。ただ、その代わりに痛みは全身を貫いた。  ここでやっと理解した。  無数に私に降り注ぐものは――こうして見上げれば、その全てが私を射ようとして――落下速度を極限まで高めた――、一心不乱な裁きの矢。  救いだなどと、とんでもない。罰を受けよと、天は私に命じておいでなのだ。  それでもはしたなく、まだ自分を助けようとする。だから見苦しく、弁明が口を衝く。私は、成美にあんなこと、言いたくて言ったんじゃない、だって、梓が私にそうしろとまるで圧力を掛けるようにするから。彼女にはそう、借りがある。余りかけていた私とグループに成ってくれた。その恩義を尽くすためには、仕方が、無くて――そうやって這いつくばって必死に、綺麗に見える理由を探して居ることが既に、どうしようもなく汚なかった。  滑稽だ。  まだ目を逸らしたままで。解っているはず。そんなことじゃないんだ。  ただ、今、私が痛みを感じる切っ掛けに過ぎなかっただけ、あのとき成美に放った鉛玉のことは。それが巡り廻って軍と成ってもっと錆びてどす黒くなって。私に返って来た。  この満天の糸滴は、そういうこと。
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