9人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
「…自分とよく似た美人で、腹違いの兄のボクの交際相手…嫌でも気になるでしょ?…」
「…そう言われてみれば…」
たしかに、米倉の言うことはわかる…
好子は、私が嫌いなのかもしれないが、同時に気になる存在であることは、明らか…
だから、私が好子になにか訊けば、話してくれるかもしれない…
そういうことか?
まだ一度しか、あったことのない私でも話してくれるかもしれない…
そう考えたわけか?
ここに至って、私はなぜ、米倉が、私と会いたがったか、わかった…
米倉は、私に好子が、なぜ水野と不倫しているのか、訊きたかったに相違ない…
それゆえ、今日、私を呼び出した。
私は、それを確信した。
最初のコメントを投稿しよう!