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「…確かに、高見さんの言うことはわかる…その時代の雰囲気というのがある…これは、誰もが経験しないと、わからないというか、実感が湧かない…」
「…そうですね…」
私は相槌を打つ。
「…今では、おかしいことが、その時代では、おかしくない…振り返って見ると、なんでもそうでしょ? 私が女子高生のときの、下着が見えそうな短いスカートがその象徴です…」
言いながら、私は、叔母のことを考えた。
今、五十代の叔母の世代では、真逆に、長いスカートが流行していたらしい…
要するに、それが、ファッション…
それが、時代の空気というか、雰囲気というものだ…
私は考える。
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