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「…なるほど…そんなことが…」
米倉は私の言わんとすることが、わかったようだ…
「…つまり、高見さんは、水野が意図して、高見さんと出会いを演出したのでは? と、言いたいわけですね?…」
「…その通りです…」
私は答える。
あの陽気な水野が、私との出会いを画策して、うまく自分から、私の傘にぶつかった…
考えたくはないが、それが事実かもしれない…
なにより、あの好子さんの不倫相手が、水野だとわかったことで、その可能性が高まった…
好子の不倫相手が、偶然、私の傘にぶつかり、これも、偶然、その不倫相手が、後日、私の会社の取引先に現れた…
そんな偶然が、何度も重なるだろうか?
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