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………
私が笹賀さんの
横を通ろうとしたら
躓いてしまい…
カラダがよろめいた…
「あっ…」
すると…
笹賀さんが
私のカラダをしっかり
支えながら
抱きしめた…
「!!」
一瞬沈黙があり
私は
「…ごめんなさい。」
と顔を上げると
笹賀さんの唇とぶつかってしまう…
…ハプニングキスだ
「ご、ごめんなさい。」
私は笹賀さんから
静かに離れた
「ううん…
僕も悪かった…」
ふたりして動揺してる
「珈琲…冷めちゃいましたね…
また…淹れ直します。」
「大丈夫だよ…
少し冷めてる方が
僕は助かる…
猫舌なんだ…」
本当なのか
私をフォローしてくれたのか
笹賀さんは
キッチンのテーブルに行き
椅子に座って
珈琲を飲み始めた
私は缶を開け
クッキーをお皿にいくつか並べ
笹賀さんの前に出した
「どうぞ…
多分、笹賀さんも好きな味だと
思います…」
「ありがとう。」
そう言って
笹賀さんはクッキーを食べた…
ふたりの間に
微妙な空気が流れた…
………
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