気になるヒト

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……… 私は一度離れようと 思った… でも…彼の為に 何か出来ないかと思った… 「…あの、何かお手伝いできることは ありませんか?」 私が聞くと 彼は…メガネ越しから チラッと私を見た… 「…うん。ちょっと待って。」 彼はサイドデスクから メモ取り ペンでサラサラ…と 何かを書いた… そして… 私に差し出し 「悪いんだけど、 このメモに書いてあるファイルを 書庫から持って来てくれたら 助かる…」 私はメモを受け取り 「分かりました… 持って来ます。」 バッグを彼の隣の空いてる デスクに置いて 私は書庫へと向かった… オフィス内は 殆ど帰っていて静かだ コツコツと ヒールの音だけが響き渡った… 書庫へ着き… 私は重い扉をゆっくりと開けた 殆ど入ったことがない 書庫は…真っ暗だった 扉横にあるスイッチを入れた… ………
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