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………
ついこの間まで
話したこともなかった
私たち…
私が行動したから
今…隣に座っている
笹賀さんと
ビールを飲む仲にまでなった
あれから数時間経ち
酔ってきたせいもあるのか
ほんのりと笹賀さんの頬は
赤くなってきていた
「フフッ…」
私が笑うと
笹賀さんが首を傾げながら
「嶋崎さん?」
「なんか…不思議です。
笹賀さんと一緒にお酒飲んでることが…」
「そうだね?
君が…あの日、
僕に声を掛けて来なければ
今…こうしてることはないね?」
笹賀さんのメガネがキラリと光って見えた
私は酔ってる勢いで
「メガネ…はずしてください。」
そう言いながら
笹賀さんのメガネをはずし
テーブルに置いた
笹賀さんが驚いてる…
「嶋崎さん?
かなり酔ってる?」
「えっ?
酔ってませ〜ん…
私…ちょっと…
トイレ行ってきますね?」
フラフラと私が立ち上がろうとしたら
バランスを崩した…
………
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