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「きゃー!すごーい!」
あおいが黄色い歓声をあげながら、人魚姫に抱きつく。人魚姫はバランスを崩して倒れながらも、これ以上ないほどの笑顔だった。
だが、信二だけは、難しい顔をしている。
「あー、これ以上の技をするには、この砂だらけのグラウンドじゃ、ちょっとなあ…。
ちゃんとした練習場じゃないと、難しいかもしれないぞ。だけど、このへんにスケボー練習場なんてない、よなあ…」
その言葉を聞いて、人魚姫の顔も曇る。
…そんな、残り20日しかないのに。もっともっと練習して、いろんな技を身につけたいのに!
そんな二人をみて、あおいはニヤリと笑って言った。
「そういうことなら、私にアテがあるわ」
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