第三章 転句

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第三章 転句

翌日の月曜日、高野は学校を休んだ。 当り前だけれど高野ひとりが休んだところでクラスの雰囲気はなんら変わる事はなかった。 元々存在感のない、空気みたいな人間だ。 いつも席に着いて本を読んでいるような人で、時々「あれ、おまえなんて名前だっけ?」なんてクラスメイトに云われている色んな意味で薄い人間なのだ。 「……」 (そういえば高野って名前…なんだっけ) 私は苗字しか興味のない人間なので下の名前まで気にした事がなかった。
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